バンダイ 0214484 ガンダムシード ラクス・クライン
プラント最高評議会議長シーゲル・クラインを父親に持ち、可憐さと奥ゆかしさと知性を兼ね備え、美しい声を持つ歌姫としてプラント国民の間では絶大な人気を博していた。
その社会的影響力もあり、本人の意思とは別にユニウスセブン追悼慰霊団の代表を務めるなど、公的行事にもたびたび参加していた。
許嫁の関係だったアスラン・ザラからプレゼントされたハロを破談後も大切にしており、最初にもらったピンク色のハロ(愛称・ピンクちゃん)は特に気に入っている。
見た目に反して強い意志と行動力があり、グループの中心にいる場面が多く、彼女の思想がキラやアスランなどに大きな影響を与えた。演説や艦隊の指揮、クライン派関連の勢力を統率し新たなMSの開発を指揮するなど、多才ぶりを発揮する。また生真面目なだけではなく、あえてふざけることで他人の緊張をほぐす朗らかさも持ち合わせている。
ギルバート・デュランダルに「白のクイーンは強敵だ」といわしめ、キラ・ヤマトと同格の存在として警戒されていた。
平和を訴える歌姫としての顔を持つ一方、目的のためには武力行使も辞さない活動家でもある。監督である福田己津央はラクスに対し、「平和への道である交渉のテーブルに就かせるためには戦いを辞さない覚悟を持ち、それは自らが両軍を凌駕する力を持つ事を意味すると自覚しつつも、無制限に戦いの被害が発生することには否定的」であるキャラクターとの見解を示している[1]。福田己津央が『DESTINY』放映終了後のインタビュー[2]で「人類を救うためにしなければならないと思ったことを実行して世界を丸く収めようとしたデュランダルを討ったキラ、ラクス側は若干正義から外れている」「デュランダルを悪役のように描いたのは演出上の問題であって自分自身はデュランダルを悪だと思っていない」「アスランは『DESTINY』終盤ラクス達と行動を共にしたが、彼女らの行いが本当に正しいかどうか常に疑念を抱いていた」と語っているように、キラ、ラクス側は必ずしも絶対的な正義として描かれているわけではない。