ハセガワ ST27 1/32 P-47D サンダーボルト
P-47の設計は 出力2,000hpの空冷2重星形18気筒エンジンと 排気タービンを装備するところから始まりました。
1941年5月6日に原型機XP-47Bが初飛行し、 全備重量5,480kgというその機体の大きさに周囲は唖然とし、 最高速663km/hという飛行結果にも驚きました。 しかし初期トラブルも多く発生し、 強度不足や風防が開かなくなったり、 燃料系統にも故障が生じましたが、 米陸軍は、この新型戦闘機を発注し、 171機が生産されました。
1942年末になると200ガロンの落下式タンクが取り付けられる P-47Cの生産が始まり、 前線に投入されると、行動半径は、大幅に拡大し、 敵地内に深く進入することが可能になりました。 続いて、さらに改良されたP-47Dは、 高度9,200mで697km/hを記録し、 敵戦闘機との性能差をますます広げていきました。
D型の中で、後方視界を改善するため レザーバックの流線型胴体を廃止して、 水滴型の風防にした機体は、P-47D-25以降のタイプで、 最大速度は若干低下しましたが、 極めてバランスのとれた戦闘機となり、 排気タービン装備と相まって高空から、低空までの、 あらゆる高度で高性能を発揮し、 特に対地攻撃では猛威をふるいました。
《データ》(P-47D-25)
乗員:1名
全幅:12.43m
全長:10.92m
全高:4.17m
翼面積:27.87m2
全備重量:6,623kg
エンジン:P&W R-2800-59
出力:2,300hp 航続距離:949km
最大速度:690km/h
固定武装:12.7mm機銃x8
爆弾:454kg爆弾x2