ハセガワ D17 F-104S/F-104G スターファイター
F-104は、超音速制空戦闘機として、開発された機体です。 小型軽量の機体で大推力エンジンを搭載し 最大速度マッハ2をだすF-104は当時、最後の有人戦闘機と言われました。 しかしその後のアメリカ空軍の方針が変わり 小型なためデータリンクなどを搭載できないF-104は少数配備に終わりました。 しかし、火器管制システムを中心に電子機器を一新し、 垂直尾翼、方向舵を大型化したF-104Gがヨーロッパで共同生産された他、 ロッキード社、カナデア社で生産され、NATO諸国で使用されました。 また、イタリア空軍の要求により開発されたF-104Sは 推力5,380kg(A/B使用時8,120kg)のJ79-GE-19エンジンにかえ、 AIM-7スパローを装備可能にし、レーダーをR-21Gに変更して 全天候要撃能力を高めると同時に、ハードポイントを9箇所設け 外部兵器搭載量を増やし対地攻撃力も強化しました。 なお、航空自衛隊で使用した、F-104J、 復座型のF-104DJは1985年に米国に返還後、台湾に供与されました。
《F-104Gのデータ》
乗員:1名
全幅:6.69m
全長:17.75m
全高:4.11m
最大離陸重量:12,410kg
エンジン:ジェネラル・エレクトリック J-79-GE-11A
推力:4,550kg(アフターバーナー使用時7,170kg×2)
最大速度:マッハ 2.0 / 21,200m
固定武装:M61 20mm バルカン砲
初飛行:1954.2.28(原型機 XF-104)