タミヤ 35108 1/35 ソビエト T-62A戦車
【 1965年に出現、当時の東側諸国を代表する主力戦車です 】
1965年5月9日、モスクワ・赤の広場で行なわれた「対ドイツ戦勝20周年パレード」で初めて公表され、欧米諸国の軍関係者に大きな衝撃を与えたのが、世界に先がけて115 mm滑腔砲を装備したソビエトのT62戦車です。通常の戦車砲は砲身の内側にライフル(ねじれみぞ)が切ってあり、これによって砲弾を旋回させて姿勢を安定させていますが、滑腔砲の砲身にはライフルがなく、安定翼つきの砲弾が使われます。滑腔砲とライフル砲の優劣は一概に決められませんが、T62 の主砲は翼安定式装弾筒付徹甲弾を使用射程2000m で直角に命中した場合、実に270 mm の装甲板を撃ち抜くことが可能と言われ、当時、欧米の新鋭戦車の主砲は105mm ライフル砲が主流であっただけに注目を集めることになったのです。T62戦車は、基本的には前形式のT54/ 55戦車を発展させたもので、車体長がのびたことや115mm骨腔砲搭載に伴う砲搭デザインの変更、高出力型エンジンの採用や転輪配置に違いが目立ちますがその外観や構成はよく似ています。タイプとしては甚本型のT62と対空機銃を装備、主砲同軸機銃を強化したと言われるT62Aがあり、ソ連本国をはじめ、東欧諸国や中近東諸国で主力戦車として使わました。
【 模型要目 】
1/35スケールのプラスチックモデル組立てキットです。
★全長295mm、全幅100mm。
★コマンダーズハッチをはじめ、各ハッチ類は開閉式。エンジンルーム上面のルーバーには金属メッシュが組み込まれ精密感を高めます。
★ソビエト戦車兵の人形1体付き。