フジミ 433264 1/700 特106 日本海軍軽巡洋艦 阿賀野
5500t型軽巡から20年の時を経て建造された阿賀野型のネームシップ「阿賀野」が単艦セットとなって発売。
製品は接着組立と塗装を必要とする未塗装キットです。 スケールは1/700で、艦底部は含まない洋上模型です。 従来(特シリーズ)の金型を使用した製品です。
軽巡洋艦「能代」は阿賀野型2番艦として開戦寸前の昭和16年9月に起工、戦時中盤の昭和18年6月に竣工しました。 同型艦が佐世保海軍工廠で建造されるなか、能代だけは横須賀海軍工廠で建造されました。 阿賀野型の前級は川内型で20年の間隔があり近代的な様相の艦になりました。 基準排水量6,652トン、全長172メートルと大型化した艦には主砲に15センチ連装砲を3基、新開発の長8センチ連装高角砲を2基装備していました。
能代は竣工後、直ちに第二水雷戦隊の旗艦となり、中部太平洋の輸送・護衛作戦に従事。 昭和19年6月にはマリアナ沖海戦に参加。 この前後に機銃や一部電探の追加装備など兵装の増強が図られました。 昭和19年10月の捷一号作戦(レイテ沖海戦)により大和・武蔵など主力部隊に同行。米護衛空母との遭遇戦において直撃弾を受け避退するも、航空攻撃により被雷し戦没しました。
●製品は竣工時の昭和17年10月頃の姿が再現できます。
・戦訓による兵装増強を行う前の姿で、電探は未装備、舷窓は未閉塞とした様相。 ●九六式25ミリ機銃(3連装・単装)が2種類のクオリティーパーツから選択ができます。
・銃身と架台を別パーツ化した精密形状、塗り分けが楽になる構造。
・成型色は架台をグレー、銃身をガンメタリックなので塗装せずとも色分け表現が可能。
・架台と銃身のランナーを組み合わせることで接着位置におさまり、流し込み接着剤を使用ののちゲートカットする設計。
・3連装機銃は防弾板も別パーツ化しておりさらに精密な造りにすることが可能。
・もう1種は従来の一体成型タイプを封入。
●それまでの日本軽巡洋艦の流れとは異なる近代的な阿賀野型の形状を余すことなく再現。
・艦体は左右貼り合わせ式で、舷側の細密な造形を再現しています。
・舷側全周囲を走る舷外電路は、留め具部分まで表現した繊細な彫刻。
・甲板および艦橋各層にはリノリウム敷を表現する押さえ金具や鉄甲板の滑り止め
・ストリップ模様をメリハリある彫刻で表現。
・艦橋前方のシェルター部はスライド金型を用い一体パーツ化。側壁に緻密な彫刻と造形に。
・主砲塔はスライド金型で側面と上面に窓やラッタル
・鋼板継ぎ目を再現。
・煙突頂部の格子は抜けた状態でリアルな造形、内部の整流板も別パーツで立体化。 ・煙突は左右貼り合わせ式、モンキーラッタルも彫刻。蒸気捨管はそれぞれ独立パーツとして姉妹艦との差を表現。
・マスト下部の三角錐トラスはスライド金型を使用して抜けた状態としています。 ・航空作業甲板の後端両舷にある小型クレーンは別パーツで立体的かつ正確に再現。 ・4.5メートル高角測距儀は円柱状の腕部形状を正確に形状か、専用部品として封入。
・22号電探・舷梯(格納)
・方位探知アンテナ・補用翼格納所などを別パーツで余すことなくパーツ化
・長8センチ連装高角砲はシールドと砲身を別パーツ化し専用設計品として収録。
・水偵揚収クレーンは側面の軽め穴までを再現し精密感を上げています。
・搭載水上偵察機は零式(三座)水上偵察機を2機収録。成型色は灰色。
●付属デカールは2種類
・付属デカールは2種で軍艦旗や日章旗、艦載機のマーキングを収録したデカール。 ・軍艦旗等はサイズ3種を用意。実物の10巾、6巾、3巾の寸法を1/700スケールとしたものが収録。
・艦載機の日の丸、味方識別帯(黄帯)など収録し、日の丸は大戦後期の白縁がないものも含みます。
・喫水表記や艦首の菊花紋章、艦尾の艦名表記(金色および軍艦色塗りつぶしの2種)を収録したデカール。
●能代の特徴部分を専用パーツ化。
・舷側は阿賀野に比べ竣工時から舷窓が減じられた姿を再現するパーツを用意。
・主砲塔前面の照準手窓が大型化されていない1~3番艦専用のパーツが付属。
・航空作業甲板は開口部を含めた形状差は、専用パーツで用意。
・煙突および蒸気捨管は個艦差を再現するため専用パーツ化。
・高射装置台は阿賀野・能代と異なる角ばった姿で形状化。
・第1砲塔横のパラベーンを、魚雷発射管横の吸気構造物は角形のものを専用に用意。
・羅針艦橋の前面は阿賀野に比してブルーワークのない艦橋パーツが付属。 成型パーツは呉工廠色を模したグレーおよび透明色、ガンメタリック色の3色構成です。 組立てパーツ数200点
【付属内容】
・ランナーx25
・組立説明書x1
・デカールx2