ハセガワ CR32 ランチァ ストラトス HF [1977 モンテカルロ ラリー ウィナー]
ランチアストラトスは世界初のパーパスビルトマシーンとして開発され、 FRP製のカウルを前後に持つ革新的なミッドシップマシーンとして誕生しました。
1970年代ラリーのパワー競争は年を追う事に激化、 勝つためには高い運動性能と軽量コンパクトなマシーンが必要でした。 ランチアはこれまでの市販車をベースにラリー用マシーンを制作するという考えを捨て ストラトスは世界で初めてWRCのタイトルを獲得する目的だけに開発されています。
1970年11月ベルトーネはトリノショーにおいてオリジナルストラトスを発表、 1971年11月にはミッドシップレイアウトを導入した 第2次プロトタイプカーをランチアに提示しました。
翌年プロトタイプながら様々なイベントに参加し WRC参戦を前に熟成を進めました。
1973年10月ストラトスの生産が開始され グループ4のホモロゲーションを1974年10月に取得、 すぐさまWRC第5戦サンレモラリーでデビュー。 ストラトスは終始トップを守りきり、圧倒的なパフォーマンスを見せ、 見事デビュー戦を優勝で飾り、このシーズンのメイクスタイトルを獲得しました。
本格的な参戦となった1975 年、イタリアの航空会社アリタリアエアラインが メインスポンサーに付き1975年のメイクスタイトルを獲得、 1976年もその強さは衰えず3年連続のメイクスタイトルを獲得するという 快挙を成し遂げるとともに開幕戦のモンテカルロでは1975年から1977年まで 3年連続優勝という輝かしい記録を打ち立てるなど ランチアストラトスは1970年代を代表するラリーカーです。